金の発見貴金属は、2種類以上の化合物ではなく、単体の純物質として発見されることが多いものでした。それゆえ貴金属は、古来はやくから人類にその存在を知られていました。金も同じで、砂金やナゲットの形で昔から発見されています。歴史的には、紀元前4000年前のオリエントの青銅文明のころに、はじめて黄金が存在し...

人類の歴史の中にあって、金は特別の価値をもった存在です。他の物質でこのようなものは見つけつことはできません。なぜ、金は人類にとって特別の価値があるものなのでしょうか？その理由には、金の不変性や永遠性があげられます。金には、腐食したり錆びたりといった変質がありません。他の物質は、酸素やバクテリアなどの...

人類が有史以来もち続けてきた金の量は約18万tといわれています。これを専門用語で金地上在庫とよばれています。人類全体でこれくらいの量の金しか持っていません。しかも、その95％以上は19世紀後半以降に採掘されたものになります。一方で新しく採掘されている金を新産金といいます。現在では、1年間に約3,00...

金はその他の物質と比べてみると、比重がかなり重い金属になります。同じ体積で比べてみると、金の重さがわかりやすいです。1立方センチメートルの体積での比重を見てみましょう。水：1ｇ石（水晶）：2.6g鉄：8g金：19gこのように、圧倒的に金の重さが際立っています。一般的に重いものと思われている石の比重が...

純金の硬さはいったいどれくらいなのでしょうか？意外にも、純金はやわらかい金属です。うすい板状の純金を手に持って曲げようとしたなら、簡単に曲がってしまうほどです。一般的には金属は純粋になればなるほど柔らかくなります。一方、他の金属と混ぜ合わせた合金にすることで硬くなります。よく知られている18金は合金...

18金が使われている指輪には、リングの裏側などにK18と刻印されています。これは金の純度を表していて、この指輪にどれくらいのユン金が入っているかを表しているものです。一言で金といっても、2つの意味に分かれています。それは、「金合金」と「純金」です。一般的にはこの2つを一緒にして金とよんでいます。多く...

人類の純金に対する憧れはとても強いものがあります。しかし、ジュエリーには金合金が数多く使われています。なぜ、100％の純金を使ったりはしないのでしょうか？古代のジュエリーに使われている金は、ほとんど22K以上のものです。ですが、このK22以上のジュエリーでは硬度に問題があります。少し力を加えただけで...

基準となる金属にまぜる金属のことを割金（わりがね）といいます。ふつう金における割金の割合は、銀と銅が半々ずつになっています。18金では、75％が金で残りの25％の部分の半々、12.5％ずつが銀と銅といった割合になります。この銀と銅の割金の割合を変えることにより、18金の色が僅かですが変化します。銅の...